教育への思い

塾長 斎藤 賢

保護者の皆様へ
学生の皆様へ

保護者の皆様へ:社会で通用する力を育みたい

皆さん初めまして。
ACT塾長の斎藤です。

保護者の皆様の中には、「もっと勉強してくればよかった」と後悔している人もいらっしゃるかもしれません。

私は元々塾業界にいたわけではなく、昔はとあるメーカーに勤めていました。
その頃の同僚の中にも「もっとたくさん勉強したらよかった」と後悔をする人、そして「自分はもっと出来るのに」と会社を飛び出したものの上手くいかなかった人をたくさん見てきました。

私は社会で通用する力とは、「問題解決能力にある」と考えています。

工夫する力を育む

私が勤めていたメーカーでのエピソードです。こんなエピソードがあります。

とある二人の部下に同じ仕事を頼んだ時の返答です。

正直言ってあまり優秀とは言えなかった部下は、「出来ません。」と即答。
対して、優秀な部下は「やってみます。」と答えるんです。

もちろんケースバイケースなので後者が正しいというわけではありませんが、後者はきっと経験したことがないことでも「やり方を考える」力、つまり「問題解決能力が備わっていた」んです。

勉強が苦手な子の多くは、「やってもどうせ出来ない」と勉強を放棄してしまうんです。
でも、本当に大切なのは出来ないかもしれない問題に対し、「どうしたら出来るようになるんだろう?」と工夫する力。

そんな力をしっかりと育むことこそが、大人になった時にかけがえのない力になります。

感動を経験する

どうしたら有名な高校や大学に入れるのか?どうしたら楽に成績を上げられるのか?
他人がどうしてくれるのか?
楽して得を取ることを考える人が増えてきている気がします。

気持ちは凄くわかりますが、勉強をする目的とは離れてしまっていると思います。
もしかしたらその場しのぎにはなるかもしれませんが、これではきっとまた、同じように壁にぶつかってしまいます。

私は、そんな壁を乗り越える為に必要なエッセンスが「感動」だと思っています。
そして、その「感動」を得る為に必要なことが「努力」です。

例えば、公立高校の合格発表。
合格という経験はきっと、生徒にとっても凄く感動的な瞬間だと思います。
そして、保護者の方にとっても「人生で一番感動した場面だった」と話す方が多いんです。

でも、目の前に楽な選択肢があるとどうしても楽な方に行ってしまうんですよね。
特に、夏頃までは公立高校に行くんだ!と意気込んでいても、受験直前期になってくると、勉強をしたくないが故に、ネームバリューがある、なんか楽しそうと行くための理由をつけて、私立推薦単願を選択してしまう生徒がとても多い。

自分の中に信念や目的があって選ぶのであれば、それで良いと思います。
でも、「楽をする為に」選択するのは違うですよね。

推薦でも嬉しいのは事実です。
でも、勉強に苦労しつつ、努力をして勝ち取った合格は涙が出るほど嬉しいのです。

自分の人生で感動出来る機会って、果たしてどれほどあるでしょうか?
それも、自分の手でもがいてもがいて手に入れた感動です。

現実に、こういう経験をしたことがない大人も物凄く多いんです。
言葉を選ばずに言うと、私はこれを「見えない世界」と呼んでいます。
経験をしている人にしか見えない世界だからです。

そんな世界を経験出来る、子どもが大きく成長出来る最初で最後かもしれない機会を「楽をしてしまおう」と放棄してしまうのは、凄く勿体無い気がしています。

教えて貰うだけでは育たない問題解決能力

先述の通り、もがいて手にした合格はきっと、人生におけるかけがえのない宝物になります。
そして、そこに至るまでの工夫や努力を欠かさずにいれば、それも一生ものの宝になります。

問題の答えを教えるのは簡単です。どの塾でも、どの学校でもやっていることです。
でも、「問題を解決する力」や「努力をする力」は勉強をしたり、先生や講師に勉強を教えて貰ったりするだけではなかなか手に入りません。

だからこそACTは、子ども達が自分自信で判断出来るような指導をとにかく大切にしています。

実際の生徒のノート
何故出来なかったのかまでしっかりと考える勉強をしている

出来たら終わり、ではなく、どうしてこの答えになったのか?(これが答えられない学生がかなり多いんです。)どうして間違えてしまったのか?
勉強だけでなくとも、宿題を忘れてしまったら、じゃあ今日はどうする?なんていうところまで、自分で決める、という習慣を付けられるようにしています。

そんな風に自分で考える習慣が常についてくれば、中学、高校、大学、社会人、と、常に自分で考えて動ける大人になるんです。
ACTでの指導を経験した学生達が将来、 「自分の力で考えて」後悔のない未来を歩いてくれれば、これ以上嬉しいことはありません。

学生の皆様へ:何故、勉強をするのか?

皆さんは、何故勉強をするのでしょうか?
良い高校や大学に入る為、と答える人も多いと思います。

では、良い高校や大学に入ったら何が良くなるのか、と聞かれた時、どう答えますか?

有名な会社やたくさんお金を稼げる会社に入れる、でしょうか?
実は私も大きな会社にいました。
でも、小さい塾を開いている今の方が人生が充実してるんです。

「じゃあ勉強なんてする意味ないじゃないか!」と考えることもあるかもしれません。

でも、勉強は決して受験の為だけにするものではないです。
私は勉強を「壁を越える為のもの」だと思っています。

きっと今、みんなもいろんな壁に当たって悩んでいると思います。
部活だったり、友達との関係だったり、恋愛だったり、生活だったり、勉強だったり。

でも、それって大人も同じなんです。
子どもでいられるのはたった18年間。
でも、大人になってからの時間の方が圧倒的に長く、そして圧倒的に多くの壁に塞がれることになります。

もちろん当事者の皆さんからしたら、「そんなことないよ、こっちだって大変なんだ!」と考える人もいると思います。
それだけ真剣に物事に向き合えているのは本当に素晴らしいことだと思います。

でも、未成年のうちは、この壁をするりとすり抜けることが出来ます。
その最たる例が勉強です。

例えば、勉強が嫌で嫌で仕方がなくても、高校や大学には行けてしまいます。
それは何故かと言うと、学生のうちは高校や大学に行く為にお金を払う側、つまり「お客様」として見られているからなんです。

でも、大人になれば壁からは逃げられなくなります。何故なら「お金を貰う側」だからです。
逃げても逃げても、新しい壁が立ち塞がります。逃げれば逃げるだけ、どんどん壁が高くなっていきます。
だから、壁から逃げるのではなく、「乗り越える」力が大切になります。

よく仕事を「辛いけど生活の為に仕方なく働いているんだよ」と答える大人がいます。
むしろ、そういう人が多数派かもしれません。でも、それだけの毎日は嫌ですよね。
でも、未成年のうちに「壁の乗り越え方」を学ぶことが出来れば、圧倒的に長い「大人」の時期を充実して過ごせる、と思っています。

どうしたらこんな人になれる?

みんなはどんな人になりたいですか?

一生懸命頑張る人すぐ諦める人
尊敬される人尊敬されない人
頼られる人頼られない人
目標になる人目標にならない人
気にかけられる人気にかけられない人
言い訳しない人言い訳しかしない人
すぐに自分の悪い部分を直す人すぐに人のせいにする人
自分で考えて行動できる人人に言われないと行動できない人

ほとんど左側を選ぶのではないでしょうか?では、左側の人ってどんな人でしょうか?
「自分で」「自分の人生を」「切り開いている人」じゃないでしょうか?
では、今のあなたはどうでしょうか?

ちなみに、私は人生における一番の喜びは「人に褒められること」だと思っています。
みんなもそうじゃないでしょうか?

「え!すごいじゃん!」
「居てくれて本当に助かったよ」
「なんでそんなにできるの!?」

だからこそ努力って出来るんじゃないでしょうか。

身近な例だと、ファッションなんかもそうだと思います。
かっこいい、かわいいって言われたくて、髪型を整えて、オシャレな服装をして、っていう努力が出来るんですよね。

勉強は壁を乗り越える為の道具

さて、自分で自分の人生を切り開ける人、壁を乗り越えられる人、そして、褒められる人…そんな人になる為には、問題を解決する能力(=問題解決能力)が必要になります。
それを鍛える為に、勉強というのはとても良いツールだと考えています。

成績が良いか、悪いか、なんてことよりも、「わからない問題がどうしたら解決するのかを自分で考えること」これも、問題解決能力ですよね。

ちなみに、よく間違えられがちなこととして、「わからない問題を時間をかけて考えること」が問題解決能力だと思ってしまう人がいますが、これは違います。

わからない問題があるのであれば…

・答えを見た方が早くないですか?
・質問した方が早くないですか?
・繰り返した方が早くないですか?
・何を覚えていなかったのか、理解した方が早くないですか?
・わからないなら飛ばした方が早くないですか?

実際、ACTでは、「わからない問題はすぐに答えを見るように」と指導しています。

これは、「問題を効率よく解決する為に何をしたら良いのか考えること」です。自分でただただ考えることではないんです。

例えば、物凄く難しい問題に当たってしまい、解き方もわからない、そんな時。

・わからないなぁ、とただただ考え続けるだけの10分
・すぐに答えを見て解き方を学習する10分

下の方が、10分間の過ごし方としては有意義ですよね。
10分間も多くの時間、勉強が出来る訳なので。(これは明日からでも試せることなので、是非試して見てくださいね。)

一緒に壁を乗り越えよう!

私は勉強とは、良い高校や大学に入ること、良い会社に入ること、などではなく、「問題解決能力を鍛えること」だと思っています。
でもそれは決して簡単なことではありません。

スポーツと同じで、繰り返し練習をしなければ決して身につかないものなんです。

成績、という目の前のほんの数ヶ月の壁に一喜一憂するのではなく、君たちの今後数十年の人生を素晴らしいものにする為に一緒に壁を乗り越えませんか?

壁を乗り越える、そんな経験をしたらきっと、今までと違う景色が見られると思います。
そうしたら必ず、自分に自信が出てくると思います。

もしかしたらこの文章を呼んで、「なんだか暑苦しいな、壮大なことを言ってるな」なんて思う人もいるかもしれません。(笑)
でも、それくらい本気で学生のみさなんに向き合っています。

全力で皆さんを支えていきますので、是非ACTに足を運び入れてみてくださいね。
お待ちしています。

ACT 塾長 斎藤 賢